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2016/05/15(日) 00:55

熊本地震後1ヶ月を迎えて。

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今回の地震はこれまでの日本国内の地震でも例をみない規模の地震でした。これまで熊本は自然に恵まれ水に恵まれた地域でありその現実を我々自身が当たり前のものとして認識して来ました。

しかし、その当たり前の事は当たり前では無かった。

 

自然の営みによってどれだけ多くの価値を得ていたのか再認識を余儀なくされ、生き方自体の再考をすべき事態になったと思います。

復旧、復興は文字とおり捉えれば元通りにして更に栄える事。

だけれどもそれでいいのか?

もう一度考えるべき機会です。一度なくしたものは元通りにはなりません。元通りにするだけが智慧でもありません。今必要なのは次世代に受け継ぐための都市づくりのビジョンです。

それなしに復興しても、結局は同じことの繰り返しとなるでしょう。

災害に強い街。それも一つのビジョンですが、日本という国に住んでいる限りこういった災害は繰り返し起きます。ある意味日本民族はこれら災害と共生してきました。

災害が起きるのは不可避です。

しかし、災害に強い街というビジョンでもって、自然そのものを破壊する様な町づくりが進んでいく可能性があるのならもう一度考えなおすべきだと思っています。

自然は征服するべき対象ではない。

ダムにしても原発にしても、自然そのものに対してのリスクがあまりに高すぎる。私たちはまだまだそれらを十分にコントロールする力を持っていません。

まずは、身近なところからそういった意識を我々が持つ事が重要となります。個人が変われば全体も変わる。311が起きてもなかなか変わることの出来なかった私達ですが、この機会を得て変えるべき考えを変える勇気を持つことが大事だと思います。

読む 1079 回読まれました 最終修正日 2016/05/30(月) 23:21
浅川 浩二

自己紹介が難しい。あまりに色んな事をやりすぎてアイデンティティーが希薄になってしまった。何が出来るの?って聞かれると答えに窮する。ただ言えるのは、「友だちになれば便利な人だよ」という感じかな。

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