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2017/01/04(水) 14:49

横浜ジルベスターコンサート Act,3

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さて、本番の日がやってきた。「ジルヴェスターコンサート2016-2017」の映像効果を担当する。

基本的に、主役はコンサートであって、映像ではない。このため、演奏の邪魔にならない程度でしかも、演奏に一定のイメージを与え膨らませていく演出が必要だ。そこで、オープニングや転換、また、エンディングの動画以外は、何らかの画像を絵画的に加工して表示させることを思いついた。演出の大島先生も賛成していただいたので、それらの画像を手持ちの阿蘇の写真などを中心に構成。

不足しているものは素材写真などを流用して、構築していった。

 

 15800082 1275130862510148 893652395228618726 o曲の間に上映する画像のサンプル(阿蘇の砂千里で深夜に撮影)

その他、オープンニングムービーなどは自宅のシステムで作ったものを流用するが編集加工などは、現場で行ったものを利用。

今回は、リアルタイムアニメーションが必要になるために、それぞれの動きを分解したムービーを作成、それをVJ用のソフトで切り替えて使うことにした。

動画を作り込んでしまうと現場での演奏と食い違ってしまう可能性があるため、そういった配慮が必要となる。

deltaworks 310132

会場も徐々に人で埋まり最終的にはほぼ満席状態になった。

本番開始である。

(上記はリハ中の送り出しの様子)

本番中はほぼ、ミスもなく無事終了。なんとか役割をはたすことが出来た。

deltaworks 1010136エンディング近くの状況
deltaworks 5135客出しの時の映像(阿蘇の雲海の写真を背景に使用)

 

その後、コンサートの祝賀会に参加、こうして見てみると各界の有名人の皆さんが揃っている。その中に入れて頂き光栄だ。

 deltaworks 1010155

 

全てのプログラムが無事終了し、ホテルに戻ることにした。

タクシーで帰ろうかとは思ったが、もう少し余韻を楽しみたい。一人機材を入れたリュックを背負って、ホテルへの道をあるいた。

すでに、深夜2時半を回っている。先の赤レンガ倉庫の近辺でもイベントが有ったはずだがすでに人混みは消えている。

 

あるきながら考えた。

 

東京の町中を歩いていると大衆の中に居る孤独を感じることがある。沢山の人とすれ違っても誰も私を知っている人は居ない。それは、例えば阿蘇の山中一人でいる場合とは随分違うタイプの「孤独」だろう。

そういったこともあり、あんまり都会に行きたくない。

行く必要がなければ行かない。

 

しかし、今回は目的があっての上京であって、そこでの出会いは私の人生を豊かにしてくれる。面白いではないか?半月前にはこうなるとは予想できていない。それがこういった形で結実していくのだ。私たちはそれ自身の将来を自ら決めているように見えて、実際はそうではない。それは様々な関係性のベクトルによって決まってくるのであって、そのベクトルの存在に気がつくかどうかで流れは変わってくる。

 

今回は、この仕事を振っていただいた大島先生や、協力いただいたスタッフの皆さんに対して感謝したい。

 

「ありがとうございました。面白かったでーす。また機会があれば楽しみましょう!」

使用機材:MacBook Pro,DELL PrecisionT1600

使用ソフト:Arkaos Grand VJ,Photoshop,Power Director,Fainal Cut,Motion,Illustrator,etc

読む 1099 回読まれました 最終修正日 2017/01/04(水) 22:27
浅川 浩二

自己紹介が難しい。あまりに色んな事をやりすぎてアイデンティティーが希薄になってしまった。何が出来るの?って聞かれると答えに窮する。ただ言えるのは、「友だちになれば便利な人だよ」という感じかな。

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