各カメラの絵作りの基本的な方向を書いておきます。
1.Canon PowerShot G1 X
1.5型MOS式受光素子なので解像度は十分にありますね。色合い的には自然なんですが多少色濃度は低めかもしれません。
2.FUJIFILM X-E1
全体的な色バランスは優れていると思います。見た感じに近いですね。
3.FUJIFILM X20
少しコントラスト高めですが、色の分離はバランスが良いです。
4.NIKON COOLPIX P330
コンデジとしては頑張っていますね。全体的に少しシアン系のフェリアがあるかもしれません。
5.OLUMPUS E-M5
露出的な問題もあるかもしれませんが、全体的にはこってりとした色使いの傾向が高いです。
6.Panasonic DMC-GX1
晴天時に於いては多少マゼンタ系の色かぶりが出やすいかもしれません。
それぞれの撮影環境が変われば、発色の方向性も随分違ってくると思いますが、全体的な印象を書いておきます。
ニコン系の色づくりは、出来るだけ見たままの色を重要視する方向でしょう。それに対してCanonの場合はすこし華やかな色味になる場合が多いと思いますが、多少浅めの濃度になりやすいです。FUJIFILMの場合は、銀塩で培った感性を活かした色づくりと言えると思います。OLYMPUSは色乗りが良いと思いますが、たまに不自然になる場合もあるかもしれません。Panasonicに関しては、どちらかと言うと渋目の発色になる傾向が高く、金属などの質感には向いています。今回のGX-1に関してはマゼンタかぶりが出やすいんですが、これは発売時期からすると随分前の機種ですので、現在は改善されています。
これらメーカーによる発色の方向性は、機種単体でも違ってきますが、概ね各メーカーが目指している方向性であると思われます。
私の感性的に合致するのはFUJIFILMの発色です。
なんというかアナログ時代からの記憶色に方向性を体現している感じがして、美しいと思います。