私たちはウェブ制作にCMS(content management system)のJoomla!を利用しています。
Joomla!は日本語ではジュームラ!と読みますが、管理画面から記事を投稿することで、自動的にページを生成してクイックなウェブサイト運営が可能になるシステムです。
Joomla!の特徴
1.コンテンツマネージメントシステムとしてのJoomla!
CMSの代表格としてWordPressが日本では有名ですが、基本的にWordPressはブログツールとして分類されているウェブシステムです。それに対してJoomla!はコンテンツマネージメントシステムとしての要件を備えています。
CMSは記事の内容を総合的に管理することを目的としていて、それらは厳密にカテゴリ分類がされています。この機能が標準で搭載されていることから、数百、数千、数万のコンテンツがあるサイトでも運用がしやすくなっています。
これは実際にページ数の多いサイトなどを構築した経験からも必須の機能です。
一般的にブログと呼ばれているシステムとCMSの大きな違いはこういったところにもあるでしょう。ブログは基本的に時系列で記事を管理しますが、その形では知の体系化が難しいのです。それぞれの記事をカテゴライズして管理することでコーポレートサイトの運用がスムーズに行えることとなります。
2.機能拡張などのアドオンが豊富
海外ではビジネスウェブに多数使われているJoomla!ですので、それに対応した多くのエクステンション類があります。
上記から有料・無料のエクステンション類が検索できます。
私自身はプログラマーではないため、できる限りシステム開発はしたくありません。よって、これらエクステンションを利用して、クライアントの要望に応えることを基本としています。つまり、それらに対応できる多数のエクステンションがすでに存在しているということです。
これらを少しアレンジしただけで、多くの機能を実現できます。
3.生産性の高さ
製作者はコンテンツ以外のシステム的な作業をなるべく減らして効率を上げたいと考えています。この点においてもJoomla!は有利だと思います。先に挙げた機能拡張の豊富さもあって、コアなシステムを改変する必要がほとんどないのも利点です。
それとともに、整理されたコンテンツ(記事)によって、運営がしやすく、目的の記事を見つけやすい構造になっています。
また、Joomla!を利用する最大の恩恵はその製作者にあります。製作者が受けた恩恵はそのまま生産性の高さとして利益をクライアントに還元することが可能となります。
記事の管理だけでなくエクステンションの管理もわかりやすく構築されています。
また、コアファイルとエクステンションファイルは基本的に切り離されているために、Joomla!本体のアップデートなども自由に行えます。(もちろん、すべて問題ないということはありません。エクステンション同士のコンフリクトなどの問題は発生しますが、決定的な問題が起きる可能性は少ないと考えていいでしょう。
4.会員管理の優位性
Joomla!の場合、基本的にユーザー管理機能が充実しています。各利用者をグループ単位に分類して、それぞれのグループで閲覧可能な記事や機能などを制御することが可能となっています。このため、会員限定のコンテンツなども効率よく管理することが可能です。