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ー炭水化物欠乏症からくるピノキオ化、だいじょぶかなーと思うが先を急ぐ。

 

 ー炭水化物欠乏症からくるピノキオ化、だいじょぶかなーと思うが先を急ぐ。記録の浅川も目の焦点があわず白衣を着せればちょっとトチ狂った科学者のようにみえるだろう。歩き方やしゃべり方がややオカシくなっている。

 いつものだみ声に寝不足と疲労が加わり、ゴロゴロと喉を鳴らしている。

 進行がはやいので撮影もたいへんなようだ。ムリもない、運転だけでもハードだ。コンピュータ系デジタル操作のことをやらせたら右に出るものはいない浅川コージには朝日は似合わないのかもしれない。

 おみやげは無事故でいいのおとうさんーと心の中でつぶやきつつハイエースのボクの居室へはいり、内側からぶら下がるようにしてデカイハッチをえいやとしめる。「バッツん!!」と閉まる。

 佐賀関組の疲労度が高い、特にサポート側のー足上げの寝転がり姿勢にもどり、ハイエースの天井をみつつ全体の流れに思い至らせる。距離的にはかなりきたが40%の達成率という感じか。計算に入れ忘れがちなのが疲労度だ。集中力があるうちはいいが過程がすすむと疲労度に応じてそれは低下し、ミス、事故につながりやすい。

 個人差もあるが全体における余力を棚卸ししてみる。プレイヤーは元気すぎるくらい元気だ。いけるだろう。この現象をどうみるか?

 運動量の多い方は比較的元気だが座りっぱなしのほうは疲労度が目に見えて高い。SUMOHSの耐久力はすごい。引き続き的確な指示が出ている。一定であること。これは大事だ。電池でも長持ちするやつがあるがあれだ。おそらく二人の中で予測とペース配分が計算されていたのだろう。

 光安は先行して直後的石まで、やはり予想通り速い。

 Naoのショップを出てハイエースの速度をあげて追随するが姿がなかなかみえてこない。カルデラの中に朝の光が注いでいる。まっすぐな道の前方かなたに光安の姿を発見。

 R-11はトレイルランの熟達者でなければ難しい二重峠までの急坂。野口、畑が再び登場、それと瀬井。のトリオ。森の中の石畳はひんやりと静謐な空気をたたえている。

 ハイエース他2台の車は迂回して峠の上で待つ。気温が低い。静かなカルデラの巨大な空間が眼下に広がっている。おどろくほどの速さであがってきたのは今回最若手のメッセンジャー瀬井だった。これは本当の忍者なみではないか。

 しばらくして畑をさきに野口隊長があがってきた。畑は峠をあがりおえると

 なよなよと崩れ落ちて荒い息を吐いている。野口はready Goのクセがぬけないらしくゴールの際やカメラに対しては必ず両手を斜め45度に向けてポーズ、プラスハイタッチをキメている。さすがハリウッド仕込みだ。(実際には行ったことはないとは思われる)

 B-12二重峠には商工会議所の原田が赤ちゃん、奥さんとともにすでにパープルのTKRシャツをきて待機。今回の最長セクション、阿蘇二重峠から熊本市子飼までの30Kmダウンヒルで時間と距離を稼ぐ。このリレーのブースター役といえるだろう

 外輪山を駆け抜け朝の大津をぬけほぼ0900時には子飼ベースへ到着。

 肥後銀行子飼支店の反対側に熊本市中心部をランでパレードするR-13のサポートランナーたち。とりあえず熊本市に到達したことでみなに安心感と達成感が広がる。

 子飼ベースにはきのう会いそこねた商工会議所のダイラー松平、や商店街のめんめん、前原、徳永、田尻、田近、潮永、窪寺、藤木、らがいた。ついに熊本市中心部に到達したのだ。皆元気だ。しばし歓談。事務局の人々。商店街の人々。

 ボクとハイエースほかは島崎のファミリーマートへ。そこからメッセンジジャー潮永、前原、徳永、田近、らほかラン部隊ほぼ全員でのパレードラン。上通、下通、新市街の中心商店街を通り熊本城をかすめて熊本市西側へすすむ。最後のメッセンジャーライダー南はB-14で塩屋漁港まで。ハイエースをファミリーマートの駐車場にいれると南はすでにきていた。

 ランナー、ライダーの移送でハイエースと連携を終夜とってきたベンツの渡辺がコンビニの内部でやっと温かいものにありついたらしく丼ものをすすっているのが見えた。すまなかったなべちゃんーと心で詫びる。

 昨日の夜はまるで死人のような土気色の顔でベンツのハンドルに突っ伏していたがこれで少し回復するだろう。よかった。(ランの森岡のいびきがすごくて仮眠がとれなかったらしい)

 ナビ隊SUMOHSは寝ていない。佐賀関までいった本隊もほぼ条件はいっしょだ。