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2015/12/22(火) 08:44

人間の目を通した情景と写真

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人間の目を通した情景と写真という記録との間には大きな開きがあるのだと思う。今見た風景も脳の処理に依って現実とは全く違うものになるのだ。

その証拠に、デジタルカメラで撮影した画像と私が認識した画像の間には大きな差が発生する。例えば明るさやコントラストや色調さえも、相補完的に私が見たいと思う状態に変換されている。

是非、撮影した画像をその場でモニターに表示して、これらの差を確かめてみて欲しい。そのあまりにかけ離れた画像に驚くかもしれない。

これが『写真』の限界の一つだ。

要はその限界を知っているかどうか?写真はシャッターを切った時点で造られる現実のフェイクだ。それらは時間を凍結したように見えて、何物も留めることは出来ない。

光に反応する受光素子のCMOSイメージセンサは、その現象パターンの一部を記録するに過ぎない。我々はその欠落した情報からイメージを広げるしかないのだ。

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浅川 浩二

自己紹介が難しい。あまりに色んな事をやりすぎてアイデンティティーが希薄になってしまった。何が出来るの?って聞かれると答えに窮する。ただ言えるのは、「友だちになれば便利な人だよ」という感じかな。

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