このやり方は、ちょうど崇城大学の星合先生が提唱するSCB理論に近い。
このようなやり方に於いては組織の目的よりも個人の意思の方が尊重されるために、逆に言えば法人的人格に破綻をきたす場合も生じる。
当然のことながら給与体系などによる縛りが存在しないコミュニティーでは、個々の理解度や方向性によって、思った以上に差が生じ、それらがバラバラに動きさす可能性を持っていると言えるだろう。
とは言え、これだけ時代の変化が大きく早い時には、既存のシステムを打破する仕組みも必要だ。
商品をブランディングするのではなく活動をブランディングするというSCBの考え方には賛成する。
エネルギードライバーとエネルギージェネレーター
それと同時に、その活動のブランディングにおける個々の意識の収束は結局の所、そういった表現力をもったコアなパーソナリティーに依存する可能性が強い。
発火点となるパーソナリティーが何らかの方向性をそのコミュニティーに与えるか、もしくはそういったエネルギーの流れを俯瞰で見て、制御する人が必要と成る。
これらエネルギードライバーやエネルギーの発生者の存在は大きい。
おのおののエネルギーの方向があまりに違っていると、それらコミュニティーは当然崩壊する。
何が何でも協調というのは現実的ではない。
個々の捉える現実は思いの外違っている。
この現実を捉えられないと大きな問題に遭遇することとなる。エネルギーの発生者は、自己の発するエネルギーに関して、実際は客観的に捉えていない場合も多い。客観視は物事を成すために重要な要素だが、客観視にこだわりすぎれば、エネルギーーは低下してしまう場合も多いのだ。
独善的思い込みや、力技がたまたま通用してしまう事も少なくない。
客観視はともすれば、常識に囚われ進むべき道を見失うことにも繋がる。
役割分担の重要性
これら、状況をコントロールする為には、やはり組織化が必要となる。基本はヒエラルキーを出来るだ作らず横一列で役割を与えることだろう。
以下に幾つかの分類をしてみよう。
- 企画立案者
- 広報
- 営業
- 経理
- 意思決定者
まるで普通の会社のようだが、これらがイベントや活動において入れ替わるというのが理想的だ。
最後の意思決定者というのはやはり、全体の方向性を固め、判断をする人間がどうしても必要なのだ。それを起点としてシステムは動き出す。役割分担自体を発揮する。
こういったシステムがあって、現実は動いていくのだろう。